« 堅信式 | トップページ | 「教会便り」(10年5月から) »

2010年10月15日 (金)

「教会便り」(10年4月から)

「スタンレー・ジョーンズ」

1900年代にアメリカのメソジスト教会のスタンレー・ジョーンズという宣教師がいました。
彼は若い時代、アメリカからインドに宣教師として働き、何年間も熱心に伝道しましたが、しかし、努力のかいもなく成果が出なく、疲れ果てて絶望の中にいました。
そこで彼はアメリカに帰り、普通の仕事につこうと決心しました。
そんなある日、ヒマラヤのふもとの村で涙を流し祈っていると、一羽のワシが目に映りました。
ワシはヒマラヤに向かって飛び立つのですが、乱気流に邪魔されて、あるところまで行くけれども、どうしても、それ以上、飛び立つことができませんでした。
ワシは強風に羽を強く叩かれて、バタバタと落ちてしまい、何度も何度も、同じことを繰り返していました。 
そこでスタンレー・ジョーンズは、そのワシの無駄な努力に、自分を重ねて見ていましたが、しかし、いつの間にか、彼は自分の涙を忘れて、その姿に見入っていました。
 やがてワシは何度目かの挑戦の末、遂に高く舞い上がることに成功したのです。
ワシはヒマラヤの山頂に向かってあがきも、ばたつきもなく、上昇気流に乗って、舞い上がっていったのです。
このようにワシを悩ませていた乱気流が、今はワシを上昇させる力となったのです。
その光景を見たスタンレー・ジョーンズは、自分のかかえている問題が自分を引き上げるものであり、絶望させるのではなく、上昇させ、舞い上がらせる力であることがはっきりとわかったのでした。
そこから生活経済評論家の川北義則氏は「窮地に陥ったほうが、上昇気流に乗りやすい」と述べています。

「人生の乱気流は私達を上昇させる」

 このことは聖書では表現を変えて
苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」(ローマ5:3~4)と言われています。
私達は日常の中で次々とやってくる問題、難題に遭遇して、悩み、苦しみ、絶望するときがあります。
しかし、私達を悩ましていた人生の乱気流というべき問題・難題の一つ一つが実はマイナスなことや悲観すべきものではなく、私達の人格をさらなる高みに引き上げるもの、また私達の霊性・人間力・忍耐力を上昇させる力と言えるのではないでしょうか。
 このように思うことはなかなか難しいですが、私達は人生の乱気流を乗り越えて、上昇していきたいものです。

« 堅信式 | トップページ | 「教会便り」(10年5月から) »

3.牧師より」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1178117/37248941

この記事へのトラックバック一覧です: 「教会便り」(10年4月から):

« 堅信式 | トップページ | 「教会便り」(10年5月から) »