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2012年2月 1日 (水)

「教会便り」2012年2月号より

「聖イグナチオの考え方」

 イエズス会を創設した聖イグナチオは、「起こってくる物事はすべて中立だ。すべて良いも悪いもない。あなたがそれを良いと見るか、悪いと見るかによって、物事は良くなったり悪くなったりする」と語っています。
 この考え方については、大きな事件・事故・災害などに関して、納得できないと思われますが、しかし、日常で起きる物事、出来事、事柄について、当てはめることができるのではないでしょうか。

「捉え方一つで良くも悪くもなる」

 たとえば、雨については、一般的には晴れの日より悪い日と映り、嫌な気持ちになるという人が多いのではないでしょうか。
 しかし、雨が降らず、日照りが続く地域の人たちにとっては、雨が降ると、正に恵みの雨となり、雨は良い日であると言えるでしょう。
 事実、ある渇水対策の本部長は、日照り後の雨は「本当に宝物が降ってくるよう」なもので、「雨がイヤなものだとは全く思わなかった」と語っています。

「物事を良いと見る捉え方」

 この「物事を良いと見るか、悪いと見るかによって、物事は良くなったり悪くなったりする」ということの最たる例として、作家の三浦綾子さんが挙げられます。
 彼女は、結核、脊椎カリエス、心臓発作、帯状疱疹、直腸癌、パーキンソン病など、多くの持病を持っていました。
 しかし、そのような状況にも関わらず、三浦綾子さんは「こんなに多くの病気にかかって、神様は自分をえこひいきしているのではないかと思います」と語っています。
 彼女はそのような多くの病気や患いを、神様がえこひいきして愛してくださっているという捉え方、見方をして、後には彼女は感謝の気持ちまでも芽生えています。
 このような彼女の捉え方は、正に「物事を良いと見ることによって、物事は良く」なるということを立証していると言えるでしょう。
 もちろん、このように捉えることは非常に難しいですが、しかし、起こってくる物事、それがたとえ不幸、不運、災い、逆境などに見えたとしても、「物事を良いと見る」捉え方をすることで、心の風景や世界観が変わるのではないでしょうか。
 私達は「物事を良いと見ることによって、物事は良く」なることを覚えて、実践していきたいものです。

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