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2012年10月 9日 (火)

「教会便り」2012年10月号より

「こんなはずじゃなかった」

 私達は人生を送る中で、こんなはずじゃなかったと思うような現実に直面することがよくあります。

「置かれた場所で咲きなさい」

 同じようにノートルダム清心学園理事長の渡辺和子シスターも、こんなはずじゃなかったと思う状況がよくあり、一時期、非常に苦しみ、悩んだ時がありました。
 それは36歳という若さでノートルダム清心女子大学の学長に就任した時、初めての土地、風当たりの強い役職や未経験の事柄の連続、周囲の人たちの無理解や誤解など多くあったからです。
 渡辺シスターが自信を喪失していて、修道院を出ようかと思いつめた時、一人の宣教師が、「置かれたところで咲きなさい。咲くということは、仕方がないと諦めることではありません。それは自分が笑顔で幸せに生き、周囲の人々も幸せにすることによって、神が、あなたをここにお植えになったのは間違いでなかったと、証明することなのです」という英語の詩をもらったそうです。
 その時にシスターは置かれた場に不平不満を持ち、他人の出方で幸・不幸となったとしては、環境の奴隷でしかないと思い、環境の主人となるために、自分の花を咲かせようと決心したそうです。

「無理に咲かなくてもいい」

 もちろん、シスターも人間の弱さを知っておられて、「どうしても咲けないときもあります。…そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために」と述べています。

「置かれたところで」

 私達は仕事や家庭や様々な置かれたところで、こんなはずじゃなかったと思うような現実がよくあります。
 その時、私達は置かれている場所で、笑顔や幸せに生きるという環境の主人となって花を咲かせるか、あるいはまた、より大きく、美しい花を咲かせるために、根を下へ下へと降ろして、根を張るという、自分のできる範囲で、どちらかの生き方を実践していきたいものです。

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