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2012年10月

2012年10月29日 (月)

「教会便り」2012年11月号より

「ノーベル賞の山中伸弥教授」

 2012年のノーベル生理学・医学賞に京都大学の山中伸弥教授が受賞しました。
 山中教授のノーベル賞を取るまでの道のりは、決して楽で容易な道ではなく、教授自身が「日常のストレスが大きく、何十回トライしても失敗ばかりで、泣きたくなる二十数年だった」と振り返っていることからわかります。
 ここから努力、苦労、働きなどが実るまでには、多くの時間や期間を要することを教えられていると思われます。

「人生には遅咲き、早咲きがある」

 そこから仏教講師の岡本一志氏は『幸せのタネをまくと、幸せの花が咲く』の著書の中で、「『桃栗三年柿八年』ということわざがあるように、実を結ぶまでに三年も八年もかかるものもあります。私たちの『行い』も同じです。
 なかなか結果が出ないなと思う時は、定期預金をしていると思えばよいでしょう。手元にお金が戻ってくるのに多少時間がかかります。しかし、その分多めに利子がついてお金が戻ってきますね。
 タネをまいた後に、無理やり出てこい、出てこいと有害な化学肥料をまいて、強引に発芽させようとしなくてもいいのです。無理やり出した結果は、長続きしないものです。
 花にも遅咲き、早咲きがあるように、あなたの行いにも早く咲くものもあれば、遅く咲くものもあります。
 まいたタネは必ず生えるので、あせらず確実にタネをまいていきましょう」と述べています。

「涙と共に種を蒔くことの先に」

聖書の詩篇126:5-6でも、
涙と共に種を蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる。
 種の袋を背負い、泣きながら出て行った人は束ねた穂を背負い 喜びの歌をうたいながら帰ってくる
」と記されています。
 ここでは種蒔きに始まって、水やり、肥料まき、草取り、雑草・害虫の駆除等などの汗と涙と苦労が、後に作物が実り、収穫されて、喜びに変わるということを言っています。
 ここから私達の人生も同じように私達の心の思い、発した言葉、行動や働き、苦労、努力、流した汗と涙という名のタネは、遅咲き、早咲きがあるものの、確実に後に実となって、私達の元に返ってきて、私達を喜ばしてくれるのではないでしょうか。

2012年10月 9日 (火)

「教会便り」2012年10月号より

「こんなはずじゃなかった」

 私達は人生を送る中で、こんなはずじゃなかったと思うような現実に直面することがよくあります。

「置かれた場所で咲きなさい」

 同じようにノートルダム清心学園理事長の渡辺和子シスターも、こんなはずじゃなかったと思う状況がよくあり、一時期、非常に苦しみ、悩んだ時がありました。
 それは36歳という若さでノートルダム清心女子大学の学長に就任した時、初めての土地、風当たりの強い役職や未経験の事柄の連続、周囲の人たちの無理解や誤解など多くあったからです。
 渡辺シスターが自信を喪失していて、修道院を出ようかと思いつめた時、一人の宣教師が、「置かれたところで咲きなさい。咲くということは、仕方がないと諦めることではありません。それは自分が笑顔で幸せに生き、周囲の人々も幸せにすることによって、神が、あなたをここにお植えになったのは間違いでなかったと、証明することなのです」という英語の詩をもらったそうです。
 その時にシスターは置かれた場に不平不満を持ち、他人の出方で幸・不幸となったとしては、環境の奴隷でしかないと思い、環境の主人となるために、自分の花を咲かせようと決心したそうです。

「無理に咲かなくてもいい」

 もちろん、シスターも人間の弱さを知っておられて、「どうしても咲けないときもあります。…そんな時には無理に咲かなくてもいい。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために」と述べています。

「置かれたところで」

 私達は仕事や家庭や様々な置かれたところで、こんなはずじゃなかったと思うような現実がよくあります。
 その時、私達は置かれている場所で、笑顔や幸せに生きるという環境の主人となって花を咲かせるか、あるいはまた、より大きく、美しい花を咲かせるために、根を下へ下へと降ろして、根を張るという、自分のできる範囲で、どちらかの生き方を実践していきたいものです。

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