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2016年12月 1日 (木)

教会便り 12月号

迫り来る神

 執事 セバスチャン 浪花朋久

教会の暦では1127日から、クリスマスの準備期間である「降臨節(アドベント)」に入りました。「アドベント」には「だんだん近づいてくる・迫ってくる」という意味があります。

「他人」を追い払う

 クリスマス物語の中で、東方の博士たちがヘロデ王の下に来て「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。」(マタイ2:2)と尋ねます。自分より優れた王がこの世に現われるということは、ヘロデの価値観が崩れてしまうことを意味します。そこで、ヘロデがとった行動が、国内の二歳以下の男子を全員殺すことでした。近づいてくる新しい王様が、この世に神様と人々が一緒に喜び合える世界を実現するためにお生まれになった神の子であったとしても、ヘロデは「迫ってくる他人」として、イエスを受け入れることが出来なかったのです。

 同じように、私たちは、自分の全く知らない「他人」が近づいてくると、迎えることが出来ません。それは、心の奥で「他人は自分に冷たく、自分の価値観を認めない存在」だと思ってしまうからです。そのため「出来れば『他人』と関係をもちたくない」と思ってしまいます。しかし、他人は勝手に私たちに近づいてきます。そして、私たちは、その他人を追い払おうとしてしまうのです。それは、自分の価値観や考え方が崩れてしまい、今までと違った生き方をしなくてはならない、と思うからです。しかし、この「他人」こそがイエスなのです。「自分だけが楽しければ良い」と思っていた自己中心的な生き方を、神様と私たち人間が一緒に喜び合える生き方、つまり「他人と一緒に」喜び合える神様中心の生き方へと変えてくださる。そのためにイエスは、この世界にお生まれになったのです。

恐れるな

 ヘロデの様に、自分の生き方や価値観を否定するものを追い払うことで、自分だけが安定した生活を送ろうとすることが人間の弱さです。しかし、神様はイエスをこの世にお与えになることで、価値観や考え方の違う人と一緒に、喜び合えることを私たち人間に教えてくださいました。これが「隣人愛」です。そして、私たちは「他人」を受け入れる準備をする、つまり生き方を変えることを恐れないことが、近づいてくるクリスマスを迎える最高の準備なのです。

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