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2017年4月 1日 (土)

教会便り 4月号

過去・現在・未来

 司祭 セバスチャン 浪花朋久

先日、ある方がこんなことを仰っていました。「自分の評価というのは、過去に自分が行ったことが『ある時』に必ず現われます。私たちは『その時』を受け止めながら人生を歩まなければならないのです。」過去の自分の言動が、どこかの時点の「今」に自分に現われ、それを受け入れられるか否かによって自分の未来が変わっていくのかもしれません。いわゆる「人生のターニングポイント」です。

塩の柱

旧約聖書『創世記』に「ソドムとゴモラ」という物語があります。ソドムとゴモラという街に住む人々は皆、神様のことを信じないで神様が嫌うことを善いことと思い生活していました。そこで神様は、ソドムとゴモラを滅ぼすことを決意されるのですが、神様のことを信じていたロトという人物の一家だけを助けるために「命がけで逃れよ。後ろを振り返ってはいけない。さもないと滅びることになる。」(創世記1917節)と助言し、ロトと妻、そして二人の娘をソドムの街から脱出させます。そして、ソドムの街が天から降ってきた硫黄の火によって滅ぼされます。その時、ロトの妻は神様の言いつけを無視して後ろを振り返ってしまい、塩の柱となってしまったのです。

「振り返る」とは、過去に縛られていることを意味しています。過去、自分が一番輝いていた時代のことを思い出して、談笑することはとても良いことですが、過去の輝きばかりに心奪われてしまい、未来へ進むことが出来ない時。あるいは過去の自分を今へと変化することが出来なくなってしまう時、私たちに待っているのは滅びなのかもしれません。それは、私たち人間が一秒たりとも過去に戻ること出来ないからです。そして、過去の自分の評価が「ある時」自分を襲います。この評価を受け止められるか、という問題に人間は必ずさしかかるのです。

神様の時

しかし、自分の過去の失敗を喜びに変えられる方法が一つだけあります。それがキリストの復活を信じることです。2000年前に死に、3日目に復活したキリストは、時空を超えて、私たちの過去の失敗や欠点を十字架に背負ってくださり、そして、その辛さを死によって討ち滅ぼし、復活されました。この復活の奇跡を信じることで、私たちは新しい人生、新しい自分として再び人生を歩き出すことが出来るのです。つまり、老若男女問わず、誰にでも起こる人生のターニングポイントこそキリストと出会うこと最大のチャンスなのです。そして、私たちは過去の自分に振り返らないで、未来を見つめながら歩むことが出来るようになるのです。過去の呪縛から解放されること。これこそが復活なのです。

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司祭になっても、戯言ですか。
戯言よりも、真心・本物が聞きたい。

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