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2019年6月 1日 (土)

教会便り6月号

かたちあるもの

  司祭 セバスチャン 浪花朋久

 全国の地下に水道管が設置されて50年以上が経ちましたが、近年になって水道管の老朽化が問題となっています。全国の水道管を整備するのには、130年以上かかると報じられています。設備するために一生懸命になってようやく完成したとしても、形あるものはいつか崩れてしまうのです。

バベルの塔

 旧約聖書『創世記』第11章に「バベルの塔」という物語が記されています。ノアの箱舟の後、人間の数が増え、世界中の人々が同じ言葉を話し、文明が発達してレンガとアスファルトを使うようになりました。人々は「さぁ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。」と語り合い、街に大きな塔を造ろうとします。しかし、これを見た神様が「直ちに彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう。」と人間たちにバラバラの言葉を使わせるようにしたことで、人々はコミュニケーションが取れなくなり、塔の建築を断念しました。

 人間は、自分たちが作り上げた文明や伝統が世々とこしえに残ると勘違いしてしまい、あたかも自分たちが作り上げた文明や伝統を神様と同等に捉えてしまうことがあります。これがバベルの塔が私たちに語っていることです。つまり人間が作り上げる形ある文化、伝統は必ず滅びる時が来るのです。神様は、人間がこの現実を受け入れられないからこそ、言葉を混乱させることでバベルの塔の建設を断念させたのです。

聖霊降臨日

 一方で、新約聖書『使徒言行録』第2章では、イエス・キリストが天に昇られた後、使徒たちに聖霊が降り、様々な国の言葉を話せるようになりました。その結果、使徒たちは言葉によってイエスのことを世界へ宣べ伝えていきます。使徒たちは、初めから教会を建てることを目的としたのではなく、あくまでもイエスのことを宣べ伝えることを目的としました。かたちあるものに限界があるからです。

 私たちは、無意識の内にかたちあるものにすがります。しかしイエスは、目に見えず、かたちもありません。このイエスが使徒たちに聖霊を与えたように、私たちを目に見えないけれども喜べる救いへと導いてくださるのです。

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